人吉こころのホスピタル
理事長挨拶
2023年4月吉田病院は「人吉こころのホスピタル」となりました。地域社会への貢献と責務を果たすこと、地域社会との交流や思いやりと専門性を生かした快適な医療サービスを提供して参ります。
2024年6月1日より医療法人精翠会理事長を拝命いたしました吉田敏知です。
私は1977年に人吉市に生まれ、1996年に人吉高校、2002年に熊本大学医学部を卒業後、熊大医学部神経科精神科に入局しました。大学病院で精神医学の基礎を学び、熊本医療センター、県立こころの医療センターなどの基幹病院で研鑽を積んだ後、2010年より当院に常勤医として勤務しています。
当法人は1954年(昭和29年)11月、吉田精三初代理事長が「精神障碍者の保護と治療のため力を尽くそう」と決意し県下7番目の精神科病院として開院し、1996年に吉田正毅前理事長に引き継がれた後も地域の精神医療の中心的な役割を果たしてきました。
今年で創立70周年を迎えますが、現在、病床177床(休床10)、職員数約200名の医療法人へと成長することができたのも、ひとえに患者さんを中心に当院と関わっていただいた多くの方々、またこれまで精翠会を支えてきた職員のお陰と思います。
さて精神保健をとりまく問題は時代とともに変化しています。10代の自殺者の増加や労働者におけるメンタルヘルス不調者の問題、増加する高齢者、特に認知症に対する医療・福祉の対応、こどもだけでなく大人の発達障害に対する支援、発症から最初の受診までの期間の長さ、長期入院患者の地域移行の促進など課題は様々です。医療機関はこどもから高齢者まで幅広い年齢層を対象に、多様な疾患に対して早期の支援が可能となる体制が求められています。予防、早期発見、早期治療、再発予防のための継続支援が大切ですが、医療機関だけではむずかしく、これまで以上に地域、職場、学校、圏域の医療機関、消防・警察、福祉施設、行政機関との連携が必要となります。
微力ではございますが、今後とも地域社会、当事者、家族のみなさまのニーズをいち早く認知し、人吉球磨地域を含む県南の精神医療、精神福祉の発展、地域社会に少しでも貢献できるよう、他の機関と連携を図りながら職員一同、懸命に取り組んでいきたいと思います。
「人吉こころのホスピタルにちょっと相談してみよう」、「ここにきてよかった!」と思ってもらえるような、地域から愛され信頼される、あたたかい病院でありたいと思います。
皆様より一層のご厚情とご支援を賜りますよう心からお願い申し上げます。
人吉こころのホスピタル
院長挨拶
専門的技術と思いやりを持ちながら患者様に信頼される快適な医療サービスを提供してまいります
医療法人精翠会は昭和29年当地にて開設以来、地元に密着した精神科医療を展開してまいりました。病院部門に関しましては令和5年4月に外来・管理部門・病棟の一部を新築した建物に異動しました。これを機に病院のリフレッシュを図るために名称およびロゴ(サイン)も変更いたしました。つまり、「吉田病院」から「人吉こころのホスピタル」と改称したところです。
メンタルヘルスの重要性は、昨今の社会情勢の変化とともに増大しています。高齢化による認知症などの増加、少子化・核家族化など家族形態の変化による人間関係の希薄化や家庭崩壊の影響、価値観の多様化や社会規範の希薄化による生き方の指針を失った青少年の精神的脆弱性、経済的問題・労働環境などに伴う精神不調(うつ病・自殺問題)などがクローズアップされています。それに伴い精神科医療の役割は従来の統合失調症など精神病を中心とした対応から、ストレス性障害、気分障害、神経発達症、各種依存症などに広がり、さらに一般国民の健康増進など多岐にわたります。当院としても地域の保健福祉、教育・産業分野、司法分野などとの連携をしながら、地域の中でのこれらの役割を果たしていきたいと思っております。
当院では一般精神科医療全般を行いますが、①地域生活支援のため隣接する地域生活支援センターとの連携で精神科リハビリテーションに力を入れること、②地域に多いアルコール依存症に対しての専門プログラムを提供すること、③地域拠点型認知症疾患医療センターをもち地域の各医療機関と連携して認知症医療に貢献すること、④神経発達症などに対し児童・思春期から教育機関と連携して支援を行っていること、などが特徴かと思います。
これからも人吉・球磨地域の精神科医療の中核として、その責任は益々重くなりますが、それを果たすべく邁進していく所存です。専門的技術と思いやりを持ちながら患者様に信頼される快適な医療サービスを提供してまいります。よろしくお願い申し上げます。
基本理念
概要
名称 | 医療法人精翠会 人吉こころのホスピタル |
---|---|
理事長 | 吉田 敏知(YOSHIDA Binchi) |
院長 | 村上 良慈(MURAKAMI Ryoji) |
診療科 | 精神科・神経科 |
病棟 | 西2病棟(精神科急性期病棟 44床) 西3病棟(認知症病棟 54床) 東2病棟(精神科療養病棟 45床) 東3病棟(精神科一般病棟 38床) |
関連施設 |
認知症疾患医療センター 地域生活支援センター翠 ・みどりのパン屋さん ・グループホーム「あゆむ」「みどり」 ・ふれあい作業所 |
住所 | 〒868-0015 熊本県人吉市下城本町1501 |
お問い合わせ先 | 人吉こころのホスピタル代表:0966-22-4051 デイケアセンター「あおぞら」:0966-22-6890 認知症疾患医療センター:0966-22-7503 医療相談室:0966-24-7155 地域生活支援センター翠:0966-22-2570 |
沿革
1954年11月 | 医療法人精翠会設立(使用許可23床) |
---|---|
1958年05月 | 増改築工事(使用許可23床→53床) |
1963年06月 | 増改築工事(使用許可53床→91床) |
1964年02月 | 基準給食認可 |
1965年01月 | 増改築工事(使用許可91床→128床) |
1965年04月 | 基準看護3類許可 指定60床 |
1967年04月 | 増改築工事(使用許可128床→158床) |
1967年12月 | 増改築工事(使用許可158床→174床) 指定45床 |
1971年 | 指定54床 |
1972年 | 指定指定74床 |
1973年02月 | 吉田正毅 副院長就任 |
1975年04月 | 青色申告法人許可 |
1976年07月 | 増改築工事(使用許可174床→186床) |
1979年10月 | 全面増改築工事起工式(管理棟・第2・第3・旧老人棟) 指定70床 |
1980年11月 | 病棟一部開放化 |
1980年12月 | 使用許可186床→213床 |
1981年01月 | 名称変更 人吉保養院→吉田病院 |
1981年05月 | 基準看護2類許可 |
1983年03月 | 基準看護I類許可 |
1985年10月 | 吉田精三理事長厚生大臣表彰 |
1987年 | 指定20床 |
1988年 | 指定15床 |
1990年06月 | 作業訓練棟(体育館)完成 |
1992年02月 | 基準看護特1類(I)認可 |
1993年05月 | 院内家族会結成 |
1993年08月 | 夜間勤務等看護加算認定 |
1994年03月 | 吉田精三理事長地域医療功労賞受賞 |
1994年04月 | 吉田正毅 院長就任 |
1994年04月 | ※創立40周年記念事業として「吉田病院旗」制定 |
1995年04月 | 訪問看護開始 |
1996年03月 | 吉田正毅 理事長に就任 |
1996年12月 | 新看護3:1 看護補助加算10:1 看護加算B |
1997年11月 | 新館(東棟)落成 |
1997年12月 | 精神科デイケア「小規模」開始 |
1997年12月 | 206床へ病床数変更 |
1998年01月 | 熊本県精神科緊急医療システム整備事業に基づく精神科救急医療施設指定 |
1998年03月 | 精神科療養病棟A45床 新看護3:1 看護補助加算10:1 看護加算B 夜間勤務等看護加算Ⅱb |
1998年05月 | 夜間勤務等看護加算Ⅱa |
2000年04月 | 精神病棟入院基本料3 看護補助加算10:1 夜間勤務等看護加算Ⅱa |
2000年08月 | 応急入院指定病院1床 看護配置加算 |
2001年08月 | 精神科作業療法開始 |
2004年04月 | 精神病棟入院基本料3 看護補助加算10:1 夜間勤務等看護加算4 看護配置加算(入金基本料3) グループホーム「ぽっぽハウス」開設 |
2004年11月 | 創立50周年式典 |
2005年07月 | 病床変更 206床から198床へ |
2006年07月 | 地域生活支援センター翠 開設 |
2007年05月 | 地域生活支援センター翠「みどりのパン屋さん」開店 |
2007年10月 | 吉田正毅理事長 厚生労働大臣表彰 |
2008年09月 | 村上良慈院長 就任 |
2009年03月 | 地域生活支援センター翠「喫茶アンダンテ」開店 |
2009年04月 | レセプト電子請求開始 地域生活支援センター翠 グループホーム「みどり」追加設置 |
2010年04月 | 救急医療管理加算 開始 後発医薬品使用体制加算2 開始 |
2010年08月 | 看護配置加算・看護補助加算1 開始 精神病棟15対1入院基本料 開始 |
2010年12月 | 重度アルコール依存症入院医療管理加算 開始 |
2011年05月 | X線CT室設置 |
2011年06月 | 熊本県認知症疾患医療センター指定 認知症専門診断管理料 開始 |
2011年11月 | 吉田正毅理事長 秋の叙勲 瑞宝章小綬章を受章 |
2012年04月 | 救急搬送患者地域連携受入加算 開始 |
2013年09月 | 精神科デイ・ケア「大規模なもの」デイケアセンターあおぞら 開始 |
2013年11月 | 訪問診療 開始 |
2014年02月 | 後発医薬品使用体制加算1 開始 |
2014年03月 | 精神科ショートケア「大規模なもの」 開始 |
2015年07月 | 精神科急性期治療病棟入院料1 開始 |
2015年11月 | 地域生活支援センター翠 グループホーム「あゆむ」追加設置 |
2016年01月 | 医療保護入院等診療料 開始 |
2017年01月 | 児童思春期精神科専門管理加算 開始 |
2018年06月 | 精神科在宅患者支援管理料 開始 |
2018年10月 | 抗精神病特定薬剤治療指導管理料 開始 |
2019年07月 | 重度認知症加算 開始 |
2020年01月 | ニコチン依存症管理料 開始 |
2021年04月 | 検査・画像情報提供加算及び電子的診療情報評価料 開始 |
2023年04月 | 新棟完成 病院名を「人吉こころのホスピタル」へ変更 |
2024年06月 | 吉田敏知 理事長 就任 |